2024年は「Discord」と、からの「原神」の年だった。

「Discord」との出会い

テレワークになってからだいぶ経ったと感じ始めた2024年。
2月から長期で比較的巨大なプロジェクトが動き始め、20人規模のリモートミーティングを毎日4回やらねばならない鬼スタイルになって、ふと実感。

「なんかしゃべりがコロナ禍前より上手にできなくなっている気がする」

テレワークになってから社内での「雑談」がめっきりなくなったせいなのかなんなのか、なんだか少しずつ危機感を覚え始め、ゆるく対策できないかと模索した結果、春頃にDiscordを入れて適当な雑談サーバーに入り雑談をするようになった。

Discordは「サーバー」という単位でコミュニティーが無数にあり、この「サーバー」は本来の「サーバー」とは違って各々が作る空間みたいな概念のワードとして使われているのだけど、基本的には音声でコミュニケーションをするVC(ボイスチャット)での交流がメインとなっている。

「若者はここにいたのか」

最初に感じたことで、インスタもTikTokもそれほどやらない自分にとっては、とにかく10代が多いこの場所がなかなか衝撃だった。

最初は何も知らずに若者が集まりがちの雑談サーバーに入ってしまって、高校生パワーについていけずすぐに離脱することになる。
よくわからない叫び声がひたすらこだまするカオスな空間なのに、なんだかそれが成立している様相を目の当たりにして、「これって何か読みながらしゃべっていたりするんですか?」と聞いてしまうくらい(「フィーリングで返しているだけ」という回答だった)に意味がわからない空間だったのを鮮明に覚えている。

それからは年齢層を確認しつつ入るサーバーを選んでいって、最初は作業をしながら少し雑談をする「作業通話」がメインだったけど、どうも作業に集中すると会話が聞こえなくなりがちな自分にとってはなかなか合わず、結局仕事が終わってから適当に話す会話特化の雑談サーバーで落ち着いた。

これがなかなかマッチしたのか、あっという間に常連になって毎日楽しく会話する場がめでたくできたわけだけど、エンジニアの自分としてはやはり自分のサーバーが作りたくなってきて自分の雑談サーバーを作り、今では200人弱のちょうどいい規模の鯖主としてメンバーとコミュニケーションを楽しんでいる。

今更感はあるけれど、誰でも好きな空間を気軽に作れて集まって交流できるこのDiscordの仕組みは、実際使ってみてすごい発明だと思わされた。
XでもインスタでもTikTokでもFacebookでもそれほど人とつながってこなかった自分にとって、こんなにもすぐに人とつながれるSNSは他に思い浮かばない。
テキストではなく音声での交流メインというのがDiscordの最大の魅力であり、他を寄せ付けない勝因でもあるのだと思った。

「原神」との出会い

しばらく自分の雑談サーバーで様々な人と交流をしていると、新しく入ってきたメンバーとゼルダのブレワイの話で盛り上がり、その中で「原神」というゲームを勧められる。

その人は卒論の題材をブレワイにしてしまうほどのゲーマーで、絶対にブレワイが好きなら原神をやるべきということで初対面ながら猛プッシュを受け、最初は面倒だったので断っていたけれど、あまりにも熱いプレゼンに押されてしまって無料だしとりあえずインストールはするという約束をし、次の日約束通りインストールして少しやってみた。

もうブレワイだった。ブレワイを通ってきた自分はすぐに馴染めた。
少し進めると独自要素もわかってきて、パワーアップされたブレワイどころか、それは原神だった。

これってなんで無料でできるんだ?
謎に思えるくらいクオリティがすごくて、はまるまで時間を要することはなかった。

原神
ムービーからそのまま入って動いたまま選択させる最初のキャラ選択画面からすごい

今現在、冒険ランク50(MAX60)のところまできているけど、原神は無課金でも全然進められる仕様になっている。

もうね、月額課金に加え、ゲームパッケージまで買わされる日本のMMORPGとか、このクオリティで無料で出されたら太刀打ちできないんじゃないかと思った。
ここまで振り切っていてマネタイズもできているゲームは日本にはないよ。

最初やったときはグラボなしのオンボードPCだったのに、低設定にさえすればなぜかラグなしでぬるぬる動く。
技術的にもすごいことをしているのがすぐにわかる。

初心者でも進められるように親切丁寧に作られていて、中国に勝てる日本のゲームメーカーを挙げなければならないのであればもはや任天堂くらいしか思い浮かばないし、その任天堂でもおそらく作れないんじゃないかというくらい壮大でやりごたえのあるものを見せつけられてしまった。

私は今まで国内のゲームをやっているだけで、何も知らなかった。

「Discord」×「原神」との出会い

原神をしばらく進めていると、マルチプレイが解放される。
これがまた新たな体験の入り口になってしまった。

マルチプレイはその名の通り、自分以外の誰かと一緒にプレイすることができて、これはまさにDiscordとの相性がいい。
すぐさまDiscordの原神サーバーに入りマルチプレイ募集の投稿をすると、すぐに助けてくれる人が集まってくれた。

最初から衝撃だった。
普通に攻略をするとおそらく3~4時間くらいは要することになるであろうところの攻略の募集に最高ランクの人たちが集まってくれて最後までむちゃくちゃ親切に付き合ってくれて、おもわず「これってお金とか払わないで大丈夫ですか?笑」と発してしまうくらい至れり尽くせりで、ここから原神は通話をしながら楽しむゲームへとなってしまった。
原神プレイヤーはとにかく優しい。なんでも助けてくれるし、今現在も無償の愛を感じている。
ゲームを支えているのはプレイヤーやそのコミュニティーなんだと、当たり前のことを改めて学んだ。

こんなにも人と話しながらゲームをやるということが楽しいものだったなんて、原神をやって初めての発見だった。
ゲームも楽しい。会話も楽しい。原神は楽しいしかない。
原神をやっていない人は年末年始にぜひとも原神をやってみよう。

長くなったけど、2024年は「Discord」「原神」の年だった、という記録でした。

 
    このエントリーをはてなブックマークに追加  

  • コメントを残す