自由とシンプルの両立
いまや単なるコミュニケーションツールではなく、ビジネスや各方面にも多大な影響を与えている、Twitter。
このシンプルな仕組みは沢山の著名人にも受け入れられ、現在もユーザ数は右肩上がりに増え続けている。
日本で、海外発のサービスがここまで人気を集めているのも珍しく思える。
シンプルといえば、iPhoneもそうだ。
できる限りスムーズな流れで操作を行えるよう、シンプルさを守りつつ、機能(OS自体の機能やアプリ)も増やしていく。
スマートフォンという名の代名詞になるだけあってのわかりやすさが、iPhoneにはある。
他のスマートフォンを触ってみると、iPhoneよりできることが多いという感覚はあるが、それが操作の複雑さに繋がっていると感じる部分もあり、UIの難しさを感じる。
自由とシンプルの両立は、考えれば考えるほど難しい。
あくまでも感覚の話となるが、こういったITに関連した日本発の製造物というものは、どうも機能を詰め込みすぎて敷居が高い位置にあったように思える。
Twitterも海外発だが、iPhoneも同じく海外発。
日本のスマートフォンや携帯に目を向けてみると、一目瞭然。
ボタン類は基本的に多く、説明書は異常な厚さ。
簡単にしようと「かんたんケータイ」を出そうものなら、それははじめからシニア層をターゲットとして開発されている。
ここまで書いていて、機能が多いものを否定しているように思われるかもしれないが、決してそうではない。
僕は機能が沢山入っていればいるほど嬉しいし、スペックが高ければ高いほど嬉しい。
思うのはそれの見せ方であって、例えばiPhoneの場合は、多機能にもかかわらず、入り口と出口を明確にし、そして統一させていることによって、違う機能(アプリ)を使っていても同じように扱える、こういった手法にもっと力を入れていっても良いのではないかと思っている。
ただ、口で言うだけなら簡単。
UIを考えるのは、本当に難しい。
iPhoneのフリック入力に触れたときの、今までの常識が覆されたかのようなあの気持ちになるUIを、日本発のもので感じられたら、嬉しいかな。