Windows XP/Vista ユーザに贈る、OS乗り換え時期などの考察

Windows 7が好調で、シェアを伸ばし続けている昨今ですが、Windows XPユーザもまだまだ健在。私の周りでも、自分を含め、XPを使っている人が非常に多い状況です。

まあしかし、7も発売から1年半以上、SP1が公開されてから4ヶ月が経過し、十分こなれてきているOSにもなってますから、そろそろ乗り換えを考えているXP/Vistaユーザもいることかと思います。

ここでは、自分なりの乗り換えのタイミングやシーンを考えながら、記事を完成させていきたいと思います。

XPの有効期限は異常に長い。しかしVistaは異常に短い。

まずは、OSの有効期限についてです。

色々とある事情は省きますが、XPのサポート提供期限は、2014年4月8日までとなってます。
サポート提供期限とは、セキュリティアップデート等が提供される期間で、いわゆるOSの有効期限です。
元々は2009年4月14日まで(Home Edition/Media Center Edition)だったのですが、XPはあまりにも多くの人に使われているので、Microsoftが期間を延長しました。

それでは、Vistaも、もちろんそれ以降かと思いますよね。
違うんですわ。
一般的に普及しているHome Basic、Home PremiumとUltimateのサポート提供期限は、2012年4月10日。 (ただしBusiness/Enterpriseは2017年4月11日)
つまり、来年の今頃には既に有効期限切れとなっているわけです。

Microsoftで予め決められているサポートライフサイクルに則ったものなので仕方ないと言ってしまえばそれまでですが、しかしそれでも旧OSより2年も前に有効期限が切れてしまうというのはいかがなものかとも思ってしまうわけです。
今後XPのように延長になるかもしれませんが、今のところ延長はアナウンスされておりません。

7の有効期限はXPのわずか9ヶ月後

では、最新OSである7のサポート提供期限は、いつになるのでしょう。

一般的に普及しているHome Basic、Home PremiumとUltimateのサポート提供期限は、2015年1月13日となってます。

つまりはXPのサポート提供期限のわずか9ヶ月後に7の有効期限切れとなるわけです。

Windows 8 の存在

これに加えて検討材料となるのが、次期Windowsの存在。
Windows 8 (仮)は、来年2012年に発売すると言われています。

これらを踏まえた上で、乗り換え時期について書いていきたいと思います。

XPユーザは2014年まで使い続ける

現在使っているPCに満足しているのであれば、XPユーザは2014年まで使っていても問題ありません。

乗り換えるタイミングとしては、使っているソフトや今後買うソフトが7以降のOSにしか対応していない場合や、後述するハードウェア変更のタイミングで良いかと思います。

使い続けるメリットとしては、コスト面や安定感、来年発売されると言われている次期Windowsの動向を見ることができるといった理由もありますね。

もしも次期Windowsが7以上に安定していて、シェアもトップになったならば、次期Windowsに乗り換えてしまっても良いでしょう。

Vistaユーザは来年4月まで使い続ける

前述のとおり、VistaのHome Basic、Home Premium、Ultimateのサポート提供期限は、2012年4月10日となってます。

このまま延長される措置がとられなければ、嫌でもここまでに乗り換えねばなりません。

ただ、XPのように特例が出る可能性もないわけではないので、ぎりぎりまで使って判断するのが良いのではないかと思ってます。

次期Windowsが2012年4月までに出る可能性もありますし、7を買う、8が出ていたら8を買う、サポート提供期限の延長があったらこのまま使う、という選択肢があります。
使っていてあまりにもストレスということでなければ、ぎりぎりまで使ってましょう。

7にすることによるメリット

ここまで書いていて、7に乗り換えることに対して消極的ではないかと思われているかと思いますが、というか思われて当然ですが、7にすることによるメリットももちろんあります。
一番はハードウェアですかね。

最近出回っているハードディスクには、「Advanced Format Technology (Bigsector)」という技術が採用されているものが非常に多くなっているのですが、簡単にいうと、XPには十分に対応していないんです。
ツールなどの使用で使えるものも多いのですが、普通に使うと著しくパフォーマンスが低下し、使い物になりません。
今後はこの技術が使われたハードディスクで埋め尽くされると思われるので、ハードディスクの購入を検討されている方は頭に入れておいたほうが良いかと思います。

あと、これは厳密にはOSというよりOSの種類の問題になるのですが、一般的に広く使われている32bitのXPやVistaだと、メモリが3GBまでしか認識しません。
8GB積んだPCでも、32bitのXPやVistaを使っていれば、3GBと認識されます。
最近では4GB以上のメモリが一般的になってきているので、この「3GBの壁」を突破できるというメリットは大きいかもしれません。

その他、起動時間の短縮や、スタンバイ、休止状態の安定感など、色々あります。

7を買うなら64bit版のProfessionalを買いましょう

移行時期はそれぞれですが、7に移行しようという結論に至った際には、64bit版のProfessionalを購入することを強くおすすめします。

Home Basic、Home Premium、Ultimateのサポート提供期限は前述の通り2015年1月13日となってますが、ProfessionalとEnterpriseのサポート提供期限は、2020年1月14日までと、7年半後に設定されてます。
サポート提供期限の延長はあっても、短縮はありませんので、最低7年半の保証がされていると考えれば、少しお金を出してProfessionalを買うという選択肢はベストなのではないかと私は思ってます。

また、Professionalには、Home Basic、Home Premiumには搭載されていない「XPモード」というものが搭載されており、これにより、「7では動かないがXPでは動くソフト」もこのモードを使って動かすことができます。

前述の通り、64bit OSでは、メモリの問題などが解消されてますので、32bitではなく64bit版にしましょう。64bitに最適化されているソフトウェアは、速度が劇的に上がったりもします。
今後は間違いなく64bitが主流になるでしょう。

色々と書いてしまいましたが、Microsoftがこういったキャッシュバックキャンペーンをたまにやっていたりもするので、これら含めベストなタイミングで乗り換えられる一つの材料になれたらと思ってます。
この記事が何かしらお役に立てれば何よりです。

 
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