Xperiaが月7円。維持費で選ぶスマートフォン

iPhone維持費
これはだいぶ昔からなんですけど、特に端末の割賦販売が始まってから、携帯料金についての相談を受けることが増えてます。
一昔前と比べると、色々と複雑になってますからね。

特に最近多いのは、「スマホにすると結局高くなるの?安くなるの?」という質問。
気になるのは当然だと思います。

ここでは、そういった方々向けに、料金についての説明をしたいと思います。
深く説明しすぎるとかえって複雑になりかねないので、ある程度ポイントを絞ってざっくりと書きます。

記事の性質上、予めお断りしておきますが、本記事(というかこのブログ全体)について、依頼されて書いているようなことは一切ありませんので、安心してお読みください。
趣味で書いているだけです。
ただ、趣味で一人で書いているがため、数字などが間違えている可能性もなきにしもあらずですので(十分確認はしていますが)、最終的にはしっかりとご自身でご確認の上、ご検討くださいませ。

パケット定額サービスは初めから上限額のものを選ぶ

先日質問されたのが、パケット定額サービスは段階性がいいのか、はじめから上限になっているものの方がいいのか、ということ。
各社複数のパケット定額サービスが用意されているからには、それなりの理由があるんでしょ?といったように聞かれました。

結論から言いますと、アプリをダウンロードしたり、通信を必要とするアプリを使用するのであれば、段階性のパケット定額サービスは無視していいです。
段階性にしていても、すぐに上限に達しますので、結果的にはじめから上限となっているパケット定額サービスを利用していた方がお得ということになります。

これを踏まえて各社のパケット定額サービスの料金を比較してみましょう。

パケット定額サービス比較

[NTTドコモ]
パケ・ホーダイ フラット
5,460円/月

[ソフトバンク]
パケットし放題フラット for スマートフォン(Android搭載機種用)
5,460円/月
バリュープログラム(i) パケットし放題フラット(iPhone専用プラン)
4,410円/月

[au]
ISフラット
5,460円/月

見事にiPhone以外横並びです。
実は各社とも、スマホ(iPhoneを除く)向けのパケット定額サービスは数ヶ月前まではもう少し高めだったのですが、少し安くなった後、すかさず合わせてくる形となりました。

これに加え、SPモード、S!ベーシックパック、IS.NETといった、パケット使用サービスを利用するための基本料金が必要となりますが、これは各社一律で、315円となってます。

スマホは通信するだけの端末ではなく、通話もできますので、当然音声通話料金プランの契約も必須になってきます。
各社の必要最低限の料金で比較してみましょう。

音声通話料金プランの最低料金

[NTTドコモ]
タイプシンプル バリュー
780円/月

[ソフトバンク]
ホワイトプラン
980円/月

[au]
プランEシンプル
780円/月

ソフトバンク以外は横並びです。
最低料金プランにした場合の通話料は、全て30秒/21円となります。
なお、ソフトバンクの場合、パケット定額サービスはiPhoneとAndroidで異なる料金プランとなってましたが、音声通話料金プランは同じです。ややこしい。

ここまでは簡単にまとめることができるのですが、問題は端末代です。
各機種違うのは当然ですが、機種毎でかつ新規・機種変・MNP毎に割り当てられた特別割引の料金も異なるため、まばらになってしまっております。
全て解説するのは不可能かつ意味不明になりますので、ポイントを書いておきたいと思います。

端末の割賦料金と特別割引

端末の割賦販売は、5年前にソフトバンクがはじめに仕掛けた販売方法で、しばらくしてドコモもauもこれに追随してきて、今ではこの販売方法しか見られなくなりました。
これに加え、ソフトバンクの月月割も、ドコモでは月々サポート、auでは毎月割という名称で、現在追随されてる状況です。
ソフトバンクがプランとかをそのままコピーしていることは批判されたりもしましたが、まあ言ってしまえば、他のキャリアはソフトバンクのビジネスモデルそのものをパクっていたりもするので、文句も言えませんね。

割賦料金とはその名の通り、端末の料金を分割して支払う場合の料金です。
例えば60,000円の端末は、24回払いで、2,500/月となります。

上述のパケット定額サービス、音声通話の料金にこの金額が乗ってくるわけですが、各社スマホを買いやすくするため、ここから特別に割引くための施策を打ち出しています。
これが前述した、ソフトバンクの月月割、ドコモの月々サポート、auの毎月割というものです。

例えばauのINFOBAR A01の場合、シンプルコースで新規契約すると、一括購入代金が68,250円(お店によって異なりますので一例です)、24ヶ月で割った分割購入代金が2,843円(初回2,861円)、毎月割額が1,700円と設定されてますので、月々の負担額が2,861円-1,700円の1,143円(初回1,161円)となり、実質総負担額が27,450円となるわけです。

端末代金はお店によって異なりますので比較が難しいのですが、ドコモショップ、ソフトバンクショップ、auショップで購入した場合のある程度一般的な価格で比較をしたいと思います。

結論としてはiPhoneが最安 ただし例外もあり

結論から言ってしまうと、iPhoneが最安です。
上述のパケット料金が他と比べて1,000円安いのも効いていますが、端末代金も、iPhone 4 16GBの場合、実質負担0円となります。
iPhone 4の端末代金は一括で46,080円で、毎月の支払額が1,920円に対し、月々割も同額の1,920円に設定されているためです。
発売日からこの価格設定なのですが、勝負してますね。

これを踏まえると、iPhoneの毎月の最低維持費は、4,410円+315円+980円+1,920円-1,920円の5,705円となります。

他は端末代金がまばらなため一概に言えませんが、ドコモ、auについては、端末代金を抜かした最低維持費は5,460円+315円+780円の6,555円となりますので、これに毎月かかる端末代金を加算した金額がトータルでの最低維持費となります。

上述したauのINFOBAR A01の場合ですと、月々の支払額が1,143円となってますので、最低維持費は6,555円+1,143円の7,698円となります。
大体これくらいを目安にしておくといいかもしれません。

しかし、もう少し工夫して安くできないか考えたいですよね。
少し体力はいるかもしれませんが、iPhoneより安くなる一つの方法として書いておきます。

一括価格に注目し、一回払いで支払う

冒頭の写真は、私のiPhone 3GSの請求書です。
私の場合、通話は全てauのガラケーを使っているのでiPhoneの通話料は0円で済ますことができてますが、それでも上述の5,705円とはかけ離れた金額ですよね。

これは端末を一括で支払ったため、月月割だけが適用され、端末代金が事実上 -1,829円となったことから起きている現象となります。
某家電量販店で一括一万円代で叩き売りされているのをすかさずキャッチし、うまく節約することができました。

iPhone関しては、今はもうこのような一括激安販売はあまり見られなくなってしまいましたが(そのかわりキャッシュバック等が太っ腹のときはあります)、ソフトバンクの他のAndroid端末や、ドコモ、auのスマホを一括で安売りしていることは結構あります。
大体少し前の端末にはなってしまうのですが、少し前と言っても、半年くらい前に出ている機種ですので、最新にこだわっていなければ、安く運用できる確率もぐっと上がります。

これは極端かもしれませんが、数ヶ月前、某家電量販店で、HTCのDesire HDが新規一括0円で叩き売りされていたため、反射的に購入し、今は月980円で運用していたりします。
しかし先週も見かけたので、極端な例でもないかもしれません。
IS03やIS06とかも、一括で安く売られているのをよく見ます。
0円はそれほどないかもしれませんが、しかしこの2機種も0円で見かけたことはあります。

IS03やIS06なんかは毎月割が2,410円と高めに設定されてますので、一括で購入すれば、最低維持費は6,555円-2,410円の4,145円となります。
iPhoneをはるかに超えた安さですね。

一括価格の安いものを探す体力は必要となりますが、探すことができれば非常に安く運用できますので、とりあえず購入を考えている方は家電量販店や携帯ショップを回ってみるのもいいかもしれませんね。

ちなみに、「実質0円」の表記は罠だと思っておきましょう。
あくまでも、「一括0円」です。
ここだけはしっかりと頭に入れておいてください。

Xperiaを月7円で運用できることもある

au維持費

ここからは余談になりますが、この特別割引の特性を利用して、例えばXperiaを7円で運用することもできます。

Xperiaは月々サポート額がMNPで2,786円と非常に大きいため、タイプシンプル バリュー、パケ・ホーダイダブル2、eビリングで契約すると、780円+2,100円-2,786円-105円で-11円となり、ユニバーサルサービス料の7円のみで運用できることとなります。
新規契約では若干月々サポート額が下がりますが、それでも定額データプラン スタンダード2 バリュー(定額データ スタンダード割2適用)で契約することにより、7円で運用できます。
稀に0円で出されていたりしますが、0円で買えたとなればとてつもなくお得ですね。0円じゃなくてもお得感は高めなのですが。
実際、私もこれを利用し、現在Xperiaを7円で運用しています。

※8/19 Update:8月19日よりXperiaの月々サポートは廃止されたため、事実上、上記計算での運用はできなくなりました。

それ以外でも各社でたまに限定的な特別割引をやっていたりもするので、タイミングによっては、無料通話1,000円付きで7円なんて運用ができることもあります。

ここらへんはアンテナを張っておく必要がありますが、うまく情報を掴んでおいしい運用ができるといいですね。

長々と書いてしまいました。
結局のところ、現在ではガラケーよりスマホの方が安いという逆転現象が見られてしまっているので、料金的にもスマホはおすすめと言えるでしょう。

皆さんにとって少しでもお役にたつことができれば幸いです。

 
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コメント: 2

 
  • […] ・ スマートフォン全機種検証者がおすすめする機種としない機種 ・ Xperiaが月7円。維持費で選ぶスマートフォン ・ ガラケーを改めて使って思う「日本製がスマートになれない」理由 ・ […]

     
     
     
  • 記事読ませてもらいました。色々と分かりやすく書いておられるので、他記事を今まで読んできた中で一番理解できました。
    ひとつお知恵をお借りしたいのですが、xperia active(sim フリー)を購入し、ソフトバンクのsim(僕がもっているのはvodafoneの赤sim)で使用しようと思っております。
    この場合、パケットし放題フラットがベストなのでしょうか?他記事では請求金額が青天井になると書いていたのですが。。。

    普通に使用できるのは可能なのでしょうか?ご教授宜しくお願い致します。

     
     
     
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