ccTLDは魅力的なドメイン名が取れるけど、使えなくなるリスクも考えておく
自戒の念を込めて()
まあ、今に始まったことではないので、当たり前のことを書いているだけなんですが、アウトプットは大事だと思うので、ここに残しておきます。
ドメイン名のドットから右の部分を「TLD」といいますが、このTLDは大きく分けて3つあって、gTLD、sTLD、ccTLD、その他iTLDなどもありますが、よく使われているのはgTLD・ccTLDになります。
gTLDは「.com」とか「.net」とかですね。ccTLDは国別ドメインです。「.jp」もccTLDになります。
条件付き無制限のgTLDとか色々出てきてますが、今回の記事のテーマから外れるので省かせてください。
ccTLDは国別に定義されているものですが、ドメインの管理者は国の機関とは限らず、個人や特定の組織の場合もあります。
そして、その国の在住者のみが取得できる、といったような定義も一律ではなく、むしろ多数のTLDが全世界に開放している状態です。
そのため、例えば一時期はやったトンガの「.to」やツバルの「.tv」なんかは、日本人が短かったり覚えやすいドメイン名で取得しまくっていましたね。
ドメイン名は早い者勝ちなので、こういった覚えやすいドメイン名が取れるccTLDは魅力があります。
前置きが長くなりましたが、本題に入ります。
先日、某レジストラ(ドメイン管理元)から、下記メールが届きました。
属性型.soドメインを含む.soドメインについて、ソマリア政府の方針変更に伴い上位機関及び上位機関での運用方針が変更されることが判明しました。
2015年7月8日に上位機関の変更が行われる予定となり、あわせてドメイン登録方針が変更され、最終的にソマリア国内のみでの登録受付となる見通しです。
※現在ご登録いただいているドメインは利用可能となりますが、上位機関の運用方針変更により各種制限が行われる可能性もございます。
また、2015年6月1日以降の更新価格は以下のとおり変更となりますので、ご確認くださいますようお願い申し上げます。
【変更前】
1,980円/年(税抜)
※更新可能年数1~9年。
【変更後】
7,980円/年(税抜)
※現時点にて更新年数は1年に限らせていただいております。
甚だ不本意ではございますが、運用方針が明確ではない状況のため、他ドメイン名への運用変更などを含めましてご検討いただけますと幸いでございます。
ご利用のお客様には大変ご迷惑をお掛けいたしますが、何とぞご理解賜りますようお願い申し上げます。
一応言っておきますが、これはレジストラが悪いという話ではありません。
「.so」ドメインを管理するソマリア政府の方針変更により、今後の運用の見通しが立たなくなったので、別のドメインへの移転も視野に入れて考えてほしいという通知です。
「.so」は当初短いドメインが取り放題だったので、私も2つ3つ取っていて、結局大したことには使わなかったので別にこのまま失効させても良いのですが、もしもメールアカウントだとか大事なWebサービスのURLにでも使っていたら、大問題になりますよね。
「.jp」はまあ大丈夫にしても、ccTLDドメインを取得する際にはある程度のリスクは承知の上で取りましょう、という話でした。