“第2のガンホー”と注目されているmixiの渾身作「モンスト」について

昨年末あたりから、ミクシィの株価が異常な動きになっています。
ストップ高を続け、1ヶ月で8倍超上がったかと思えばナイアガラ状態になったりもして、乱高下している感じで、今現在も落ち着いていない状態。

なぜこんなにミクシィの株価が落ち着いていないのかというと、それはミクシィが昨年リリースしたスマホ向けゲームアプリが盛り上がりを見せているからで、パズドラに続くヒットになるかという意味も含め、ミクシィが “第2のガンホー” になるのか、と期待する人や、その類の記事も少なくありません。

そんな注目されているゲームが、「モンスト」こと「モンスターストライク」。
iPhoneで先行リリースされましたが、年末にAndroidにも展開し、12月末時点で重複なしの100万ダウンロードを突破しています。
ペース的には、もう150万はいっているんじゃないだろうか。勢いを感じます。

私はパズドラから始まって、ドラゴンポーカーやテトリスモンスター、チェインクロニクルなどをプレイしてきましたが、年末あたりからこのモンストをプレイしてみました。
プレイして感じたこともそうですが、身近に感じた変化等含め、ここに書いてみたいと思います。
PR記事ではないので(今までそんなの書いたことありませんが)、あくまでも感じたありのままを書いてみます。

そもそも「モンスト」とはなにか

画面上に配置されたモンスターを指でひっぱり、発射したい方向を決めて指を離すと、モンスターが飛んでいって、ぶつかった敵モンスターを攻撃して倒していく、といったゲームです。

ホッケーやカーリングみたいな要領とでもいえば良いのでしょうか。
壁にぶつかると反射するので、ビリヤードのように計算して飛ばすというある程度戦略的要素もあります。
飛ばすモンスターにもそれぞれ能力があるので、レベルやスキルを上げれば上げるほど有利な展開になります。

モンストゲーム画面

ここらへんはAppBankさんの記事がわかりやすいので、リンクしておきます。
AppBank内でハマる人続出のゲーム、それがこのモンストだ!無料。 [外部リンク]

AppBankさんの記事内でも、「モンストおもしろいぞ!2014年にくるゲームはこれかも」と絶賛されていますが、こういった影響力の大きいサイトが絶賛しているわけですから、決して過度な期待ではないとも思えます。

業界標準になっている「パズドラフレームワーク」

ドラゴンポーカーもテトリスモンスターもそうですが、このモンストも、すっかりパズドラシステムを様々な部分で採用しています。

一つ一つ挙げているときりがないので割愛しますが、パズドラって完全にこの類のゲームの基礎となってしまってますね。

新たにゲームアプリをプレイする度に思うのですが、もうパズドラのシステムありきで最小限のチュートリアルになっているので、合成とか進化とか、パズドラをやっていないユーザは戸惑うんじゃないかと思うこともありますが、チュートリアルとしてパズドラはやっておいてね、ということなのでしょうか。

とにかく業界標準となっているパズドラのすごさをここでも感じました。

パズドラとは異なる要素

パズドラシステムを様々な部分で採用しているとはいっても、もちろんそれだけではここまで注目されません。
モンストの独自色はちゃんと感じることができます。

パズドラのように戦略性のあるゲームではあるのですが、もっとカジュアルゲームに寄ったものとでも言えばよいのでしょうか。
パズルではなくアクション要素が強いので、パズドラ以上に広い年齢層にも受け入れられそうです。

そして、パズドラにはない、マルチプレイというものも用意されてます。
これは、ネット上の人と一緒にプレイするというものではなく、Bluetoothを使って本当に近くにいる人と協力してプレイするというものです。

後述しますが、これは非常に良いもう一つのプレイスタイルの提案だと思いました。

身近に感じたパズドラからモンストへのシフト

私は非リア充なので、休日は暇で暇で暇で暇で暇で、マックに行くことがあるんです。

そこでは高校生の集団がよくパズドラを皆でプレイして盛り上がっている光景というものがあったのですが、最近その集団がモンストで盛り上がっているんです。

モンストをやっていない時には会話がわかっていなかったのでなんのゲームにシフトしたんだろうと思っていたのですが、やりはじめて、ようやくそれがモンストのことだとわかったわけです。

これは何気にすごいですよね。
今までパズドラをやっていた人達が次に選んだゲームが、モンストなわけですから。
他にもたくさん選択肢があるのに、モンストに行きついているわけです。

パズドラに飽き始めたところに、パズドラのシステムを採用していてライトでちょうど入りやすいゲームがきたということで、受け皿になっているのでしょうか。
だとしたら、ミクシィ的にはしてやったりですね。

2つのプレイスタイルの提案は素晴らしい

前述のとおり、モンストにはパズドラにはないマルチプレイというものがあって、これは本当に近くの友達としか協力プレイができません。

そして、マルチプレイでしか入れないダンジョンやモンスターなどが用意されており、これが有利になるインセンティブとして機能しています。

これは他のゲームにはない素晴らしいバランスのとり方だと思えました。

学生なら皆周りの流行に合わせてゲームも乗り換えていくし、マルチプレイもしやすい。
マックで見た光景は、まさにそのマルチプレイだったわけです。

逆に大人は、なかなかこれができない。
同僚がモンストをやっていたとしても、職場の休憩時間や退社後にその同僚と協力プレイするというのはなかなか難しいし、学生のように近場に住んでいるわけでもないので、自然に休日に会うという機会が学生に比べ少ない。

そんな大人は課金をして優位に立ち、そして子供はマルチプレイでその差を埋めることができるわけです。
うまくできてるなと感じました。

これからさらに盛り上がっていくと思われるモンスターストライクですが、まあしかし、それも全ては運営次第です。
ソーシャルゲームは運営能力が鍵を握ってますからね。
引き続き、今後の動向に期待したいと思います。

 
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